連載
  吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第43回
文/写真  石橋 輝一
  鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!
 
7月になりました。
じわじわと気温と湿度が上昇し、工場内で大汗を流す日々が始まります。
   
  さて、下の写真は杉の柱の断面です。丸太の中心(芯)を持った「芯持ち材」です。
この連載でも何度かご紹介していますが、一面に「背割り」が入っています。
   
  「背割り」という割れを製材時に入れておくことで、他の面が割れるのを防いでいます。
   
 
  製材したばかりの背割り。
 
  乾燥が進むにつれて、背割りが開いていきます。
 
 

背割りが開いて、タコのウインナーみたいになりました。ここまで開くと乾燥状態ばっちりです。
これを製材機で四角に挽き直して、製品が出来上がります。

   
  夏の日差しに照らされて人が汗を流すように、木材も水分を出して乾燥が進みます。
背割りがどんどん開く日々が続きます。
   
   
  つづく
   
   
   
   
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴3年。杉マスターを目指し奮闘中!
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