特集 日南飫肥杉大作戦 報告
  「杉コレ」使用前使用後 木青会:日南十日会
文/ 吉田利生
  主催者から見た、杉コレクション2009 in日南
 
日南十日会は川越・山口・吉田俊盛・吉田利生・蛯原・高嶺・河野・金川の現役会員8名(45歳まで)と、20年度末に定年退会した吉山・金丸・伊地知先輩方にサポートで体制で臨んだ。もちろん、県内7地域7会団で構成される宮崎県木材青壮年連合会からも協力の上で開催。
   
  協力といえば各審査委員・宮崎県・日南市・林業協会・県木連・十日会OB・内田洋行・杉ダラ・作品作者製作者・十日会メンバーのご家族・従業員の皆々様。挙げればキリが無い人々のおかげです。ご協力には感謝・かんしゃ・カンシャです。
   
  日南十日会は同じ地域の木材屋で生まれ、家も、育ちも、経歴も、家業の専門性、経営規模などすべて違う。当然のように、思考回路、価値観、現在までの能力、など何をとっても一致をみない。25歳から45歳の年齢層で構成される十日会は、会社でいえば新入社員から課長位の関係でしょうか。
   
  2年前までは「杉コレ」開催について日南では無理・不可能・やらない・・・・・。当の私自身もやる気ナシの反対派の一人で、全員一致のオール与党でした。OBからは「是非、やってみなさい」との話があり、建前上話し合いを開始。
1年半前から開催をする前提で幾度か話し合いを重ねる内に出来ない理由が色々と噴出。個別にその事を本当にそうなのか、と個人攻撃に近い白熱した場面もありましたが、次第に先輩後輩無く、一人の人間として互いに意見しあえたそんな関係になっていきました。結論は「やるならみんなで協力してやる」でした。
1年前には「杉コレ」開催を日南でするんだ・やるんだ!!!政権交代に近い劇的変化の表れでした。
   
  それからは「杉コレ」準備は大変だ・どうなるんだ・審査委員の先生に近寄りにくい・・・・。
南雲さんと飲むのは楽しい?!
「杉コレ」日南でどんな花を咲かせることができるだろうか?
咲かせる花はみんなが見てくれるだろうか?
作品は集まるだろうか?
この不況下での資金集めはうまくいくのだろうか?
作品制作は各木青会が協力してくれるだろうか?
日南らしい大会をしなければ、自分たちらしさとは何?
何も無い日南に人が来てくれるのだろうか?
挙げればキリの無い位に、不安・心配が雪だるま式に増加↑
   
  当日は予想以上・希望以上の来場者や関係者の笑顔を垣間見ながら、各メンバーはあたふたしていました。十日会メンバーは出来るだけの準備はしたつもりでしたが、色々な不手際や失敗があり反省だらけです。無事に事故も無く開催終了できた事に感謝し、今回で人と人が新しい結びつきが出来たことがうれしい。
前日に作品展示準備をしていたら、帰り道の女子中学生が作品に座る・触る・抱きつく光景を見ました。「みんなが喜んでくれるかも」そんな些細なことを考えることができる仲間がいることがうれしい。
完成作品をうれしそうに眺める作者・工作者・担当木青会の笑顔が心に残る。
   
  十日会メンバーの心の中に小さな花が咲いたのではなかろうか。
その花の匂いは「木材・杉・オビスギ」だけが唯一僕らの仲間意識をくすぐる存在だと認識させた。
次回開催の「西都」に十日会なりの協力をしたい、しなければ、どんな協力ができるだろうか?と少し先輩顔できる仲間達になったと思う。
「杉コレ」には「チャンスの神様」がいる。
十日会メンバーはそれぞれ「チャンスの神様」を捕まえ、変わることにチャレンジできた。
そして、これからも変わる事の無い仲間意識で変化していく一人一人が楽しみだ!
   
 
  杉コレ最終プレゼンにて、制作者である木青連もはっぴを着て盛り立てます
 
  木青連の制作者もネコ耳をつけてプレゼンします!
   
  こちらでもはっぴ姿で子供たちを見守ります   最終プレゼンにて、審査委員として講評を述べる筆者
   
   
   
   
  ●<よしだ・としお>   
宮崎県木材青壮年会連合会 21年度会長 
日南十日会 会員
吉田産業合資会社 代表社員 
ウッドエナジー協同組合 代表理事 
   
 
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