特集 杉道具 「暮らしをささえる杉の道具たち」

 
わたしと杉との関係、テレビ台とソファーテーブル
文・写真/ 丸茂幹子
 
 
  一人暮らしの私の部屋に、偶然、杉の家具が2つあります。
その家具が、「杉」ということに気がついたのは ほんの1年前。ちょうど、スギダラに会員登録をした時期・・。正確には、「意識したのが」ですね。
それまでは、何の材料かなのか、気にもとめず、 杉とは気づくはずがなく、「かわいい、かわいい」 と、使ってきました。愛情たっぷりに。
それは、”誰がつくってくれたから”を知っていたから、かなぁ。
   
  テレビ台   テーブル
  テレビ台   ソファーテーブル
   
  テレビ台は、私が高校1年生の時、友人のお父さんが作ってくれました。
「自分の部屋をかっこよく」 に、目覚め始めた思春期の頃。
「部屋にテーブルがほしい」 と、私。おいちゃんが、目の前で 作ってくれたなぁ。
かれこれ10年のお付き合い。
   
  ソファーテーブルは、 私が新入社員になってから、 入社2日目で、会社の一角に置かれていたものを発見。 「三宅課長と中園さんが、お客さんにつくった ものだよ。でも、結局これは使わなくなって・・」
ちょうど、食事するテーブルが欲しかった私は 即、引き取りました。
かれこれ、4年のお付き合い。
*三宅課長とは、今現在、私の社長。
今では、当初塗った柿渋の色が、 ふか〜い、いい色に。
家の新築展示会では、家具としてひっぱりだこ。 (勝手に私が展示する。)
「このテーブル、いいですね〜」 との声、多数。
家を気に入ってもらう以上に嬉しい私。
   
  そんな家具達と暮らしています。
なんとなく、そこにある杉。 気づいたら、そこにある杉。
そんな存在である杉が、私は好きです。
杉に興味がない人の家にも、 実はある杉道具。だって、杉は日本にたくさんあるから。
わたしが、1年前にやっと気づいたことのように、 気づいたらそこにある、多くの人にとってそんな存在であるといいなぁと、 今日も私は、うづくりがされてあるから埃がたまりやすい、 杉のテーブルの天板を拭いています。
   
   
 
 
 

●<まるも・みきこ>
1982年生まれ 福岡県飯塚市在住
三宅建築工房勤務 http://www.d4.dion.ne.jp/~miyake.r/top/index.html
『未来の子供たちのために、今私達が出来る家造りを』をモットーにイベント活動に励む「わくわくクリエーター」

   
   
   
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