特集 2周年 各支部から2周年を振り返って  

 

「スギダラ」と「祭り」のこころ (宮崎支部)

文/ 吉武春美
 
 
 

宮崎支部から2周年を振り返ってというテーマですが、宮崎支部長の海野さんが今月号から連載を始めるということで、広報宣伝を担当している私に振られて書くことになりました。
まず宮崎支部のこれまでを振り返ってみたいと思います(なかなかこの1年も振り返る余裕もないまま、ここまで来てしまいました)。
宮崎支部全体としての活動が動き出したのが、ブログが立ち上がる以前の天満橋イベント準備からになるでしょうか。それまでは、会員登録していた個々人が、日向市での催し、「上埼ふるさとづくり」「秋田杉ツアー」イベントなどに参加し、熱心に、あるいは細々と活動していた状態だったかと思います。

宮崎支部(ミヤダラ)として関わってきた活動を、下記に「南のスギダラ」からあげてみました。
   
  <2006年>
 

3月

  天満橋開通プレイベント
4月   日向市まちづくり講演会参加
5月   北部九州仮本部訪問
    日向市駅舎工事現場&集成材工場見学ツアー参加
7月   スギダラなお宅訪問
8月   日向ひょっとこ夏祭り参加
    Yappa あおしま De ナイト!イベント 共催
9月   スギダラ活動発信!ラジオデビュー
    スギダラ仮本部訪問・東京杉ダラツアー
10月   木花小学校の花の植栽と杉ネームプレート
    高千穂秋元支部稲刈りツアー
11月   Yappa あおしま De ナイト!Part2 共催
    福祉まつりで、スギダライベントアピール!
    赤煉瓦ネットワーク日南大会参加
12月   日向市駅高架ウォーク&塩見橋杉手摺りメンテナンス参加
    上埼橋プレイベント
    新日向市駅開業・夢空間屋台オープンカフェ出店
  <2007年>
 
1月   冬のフラワーショープレイベント&青島裸参りジョイント
2月   オビダラ杉談議 in 飫肥杉ダラケの家
    旧日向市駅舎さよならイベント
3月   杉・板紙芝居 in 都城
    Yappa あおしま De ナイト!Part3
4月   スギ関(関西支部)・宮崎杉見ツアー
6月   碧い谷の水面 in 高千穂(秋元支部訪問)
   
 

以上の内容レポートは、宮崎支部ログ「南のスギダラ」http://miyadara.exblog.jp/を、ご覧下さい。
このように書き出してみると、いろんなところに参加していますね。まだ他にもここには書いてない打ち合わせ杉談議なるものが、不定期に何度も長時間にわたって行なわれ、次なるイベントへテンションがあがっていくこともよくあることでした。

   
  天満橋開通イベント   天満橋イベント打ち上げ
  天満橋開通イベント。ここから宮崎が動き出します。   天満橋イベントの打ち上げの様子
  チーム☆スター&50sugiさん   上埼イベント
  チーム☆スター(宮大工学部)&50sugiさん   上埼橋開通プレイベント
  日向市駅開業イベント   あおしま de ナイトのスタッフのみなさん
  日向市駅開業イベント   Yappa あおしま De ナイト! part2 スタッフのみなさん
  あおしま de ナイト
  Yappa あおしま De ナイト!
  あおしま de ナイト part1
  Yappa あおしま De ナイト! part1
  あおしま de ナイト part3
  Yappa あおしま De ナイト! part3
  新春青島イベント
  新春青島イベント
 

ミヤダラ(宮崎支部略称)で活発に活動しているメンバーは、人や町が元気になることが大好きな人たちばかりに思います。きっと自分たちもその方たちから元気やエネルギー、感動をいただけるからでしょう。
私たちは杉という日本の、宮崎(杉生産量15年連続全国一)の財産を使って、なにかおもしろいこと、楽しいことができると確信して、イベントへ参加・催ししたりしてきました。ある意味、祭り好きと表現できるでしょう。
日本人が、祭り好きな国民ともいえますが、長い伝統を持つ祭りや、地域おこしのために新しく生まれた祭りもあります。かつて祭りは、日本人のくらしと切っても切れないものでした。祭りには、それぞれの地域の時代や気候風土、生活様式などが色濃く残されています。そして忘れてはならないのは祭りを支えてきた地域の人々の絆。私たち日本人のこころのふるさとが、そうした祭りに、息づいているのかもしれません。今日でも日本のどこかで、何かの祭りが行なわれているのでしょう。

私たちの親や祖先は昔から長い歴史の中で、ずっと地域社会の中でくらし、地域社会を最も大切な生活基盤としてきました。田植えや稲刈りなどの農作業はもちろん、婚礼、出産、葬式なども地域社会の中で力を合わせて行なわれてきました。そうした中で育まれてきたものが祭りだったといわれています。その祭りの準備や練習を通して地域社会にくらす人と人との絆を深めて、確かめ合い、結びつきを強めることに、大きな意味があるのかもしれません。祭りとは、しっかりと地に足が着いたイベントなのだといえますね。だからこそ、そこに感動も生まれてくるのでしょう。
私には、この祭りの主語がスギダラにそのまま差し替えられて読めてしまうのです。スギダラといえば、「祭り」!そのこころは「共に喜びあい、踊り、絆を深め、強くする!?」(笑

   
  アヒルのダンス
 

みんなで「アヒルのダンス」を踊る。

 

日本の伝統的な祭事は昔から男性のものであり、主人公はあくまでも男性です。女性は陰で支える側として祭りや伝統を守ってきました。その伝統的な祭事とは違い、スギダラ活動は女性も表舞台に出られる祭りともいえます。女性が元気であるというところが、スギダラを活気づけているところもあるのかもしれません(笑

全国的に急速に都市化が進み、昔ながらの地域での結びつきが失われつつあるともいわれています。そして、祭りは「参加する」ものから、「見物する」ものへ変わったともいわれています。主に活動しているスギダラ、ミヤダラメンバーは、スギダラの活動を身近に知ってから、「見物する」より「参加する」方がきっとおもしろく楽しいはずだと思い、今に至っていますよね、みなさん。
スギダラ活動を通して、見えてくる地域、人々の絆、仲間同士の情熱、世代や地域、業種を超えた人と人との交流。そして、そこから生まれる素晴らしく熱いエネルギーは何よりも得がたいものです!!スギダラは、どこに向かうのか?さらなる展開にドキドキ、ワクワクの連続ですが、一人では出来ないことも、スギダラだからできる何かがあります。私たちに何ができるのか、しっかりと地に足をつけて、柔軟に楽しく(遊びこころを持って)活動を続けて、新たな仲間を「参加する」方へ魅了していきたいものです。
スギダラは、新しい時代の新しい「祭り」の姿の一つと表現できるのかもしれません。ここまでくると、やっぱりスギダラには手ぬぐいと半被は欠かせませんねえ!ミヤダラも、早く半被がほしくなってきました。

   
  月刊杉WEB版が、もう2周年を迎えるんですね。毎回厚みのある、楽しくも濃さもある内容で2年間も続けてこられたこと、まことに喜ばしく、おめでとうございます。
この月刊「杉」WEB版は、地域をこえて日本の「杉とゆく懐かしい未来」を求め、表現してくれています。そして、日本全体を通して、先に急ぎすぎて、忘れ去られ置いてきぼりになったモノやコトを思い起こさせて、読む人々をスギダラなことへ魅了していく月刊杉WEB版だといえます。今も、これからも必要な月刊「杉」WEB版です。
宮崎支部からも、いよいよ我らが海野支部長が月刊「杉」へ連載を始めることになります。「南のスギダラ」とはまた違った切り口で、頼もしい内容、期待を裏切らないと思います。海杉語録集もできるかもしれませんね。
これからも、ますます月刊「杉」WEB版を楽しみにしております。
   
  ミヤダラ三姉妹  

最後にポスターを一枚紹介します。
油津の上棟式の日、スギダラ活動アピールとして、ミヤダラ駐在員の辻さんが作成したものです。
「スギ」で「街」と「人」をつなぐ〜宮崎支部のとりくみ。スギダラ・ミヤダラ活動が見て分かりやすいポスターです。

→ポスターへ

  ミヤダラ三姉妹。宮崎支部の原動力!    
   
   
 
 
 

●<よしたけ・はるみ>
グリーンコープ 組合員事務局。
日本全国スギダラケ倶楽部 宮崎支部広報宣伝部長
HN:春杉
宮崎支部ブログ「南のスギダラ」→http://miyadara.exblog.jp/

   
   
   
  Copyright(C) 2005 Gekkan sugi All Rights Reserved