特集日向

 
まちづくり課外授業の思い出
日向市立ふれあい富高小学校 校長 山本 逸馬
*「ふれあい冨高小学校まちづくり課外授業」の詳細については、 冨高小学校 夢空間の小冊子(pdf)を参照ください。 
 
   
  日向市立ふれあい富高小学校 まちづくり特別授業

 
 

 2年経った今思い出しても、40時間以上にわたって取り組んだ 「まちづくり課外授業」の熱気あふれる光景の一つ一つが、生き生きと思い出されます。なぜ忘れられないのか? それは、この授業が、単なる催し物、通り一遍の内容ではなかったからです。どんなにコンピュータが発達しても、やはり授業は、人と人との心のふれあいの中から紡がれるものだということを示してくれたのが、この「まちづくり課外授業」でした。

 南雲先生をリーダーとする、若杉先生、千代田先生の名(迷?)トリオ。豊かな専門性とあふれるほどの情熱、そしてちょっぴり遊び心をもった、愉快でかっこいい3人の先生方と91名の元気でやんちゃな子ども達。そして、やる気いっぱいの3人の学級担任。さらに、周りで支えてくれた県や市、木の芽会の方々。こんな多くの人々の心と心、魂と魂が響きあってつくられたのが、この「まちづくり課外授業」でした。

 
   子どもらしい発想や想像力を最大限に生かしていくというコンセプトのもと、借り物ではない、子ども達の力による「移動式夢空間」の設計図や模型づくり。この子ども達の夢を実現させようと、真剣に子ども達の思いに向き合い、全力を尽く先生方と仲間達。どれもこれも、本物でした。一生懸命でした。共に集った皆が、知恵を出し合い、汗を流し、そして、最後に涙を流すほどの感動を体験することができたのは、このまちづくり課外授業に関わった一人一人が、本気だったからだと思います。最後に子ども達が歌った、「夢をあきらめないで」の歌詞の通り、一生懸命に頑張れば夢がかなうことを学ぶことができた、本物の授業でした。
 
 

 
 
 
 
1組がつくった 創の空間

 
 
 
 
2組がつくった 遊の空間

 
 
 
 
3組がつくった 学の空間

 
   子ども達が、この「まちづくり課外授業」で作った「移動式夢空間」は、今、まちのお祭りや色々な催し物で使われています。それを見るたびに、2年前一緒に頑張ったみんなの顔が浮かんできます。みんな、みんな懐かしい顔です。子ども達は、中学2年生になりました。将来、きっとこのまちで、自分達が作った移動式夢空間とともに、たくましく生き抜いてくれることと期待しています。
 
 

 
 
 
  日向市に夢空間の今後のお願いをする
山本校長と子供達

  お別れ会の1シーン
 
   
 
   
  <やまもと・いつま>宮崎県日向市立ふれあい富高小学校 校長
 
   
 
   
   
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