連載
  吉野杉をハラオシしよう!/第69回「ホマレのハナレ」
文/写真 石橋輝一
"駆け出し"専務の修行日記
 
  吉野貯木にみんなが集える"場"が欲しい。地元の人や吉野貯木に遊びにきてくれた人が、気軽に集えて、語らえて、呑んだり、休んだりできる場所があるといいなと、ずっと考えてきました。
  吉野貯木は近鉄吉野線の吉野神宮駅のふもと一帯に広がっていて、京都や大阪の中心部から2時間もかからない、意外と交通の便が良いところなのですが、工場見学や遊びに来てくれた方々が、気軽にちょっと休憩できる場所がほとんどありません。
  現在、吉野貯木まちあるき等の事業を通じて、オープンな木材工場団地を目指す中で、こういう"場"の必要性をより一層感じるようになっていました。
   
  当社の事務所の裏側に、築50年近い木造家屋があります。番頭さんが住んでいたり、山守さんの息子が学校に通うために住んでいたりしましたが、ここ20年位は空き家となり、書類倉庫になっていました。
製材所が建てた家だけあって、良い木を使っています。構造もがっちりしています。
ここ、使えるんじゃないか・・・
ということで、ここを使うことにしました!
   
  吉野中央木材の屋号が「誉(ほまれ)」なので、ここを「ホマレのハナレ」と名付けようと考えています。
   
  来たる3月29日の第3回吉野貯木まちあるき&スギダラ全国大会でお披露目できるように、掃除と整理に頑張っております。当イベントの詳細については、来月号の月刊杉にてお知らせします!
   
   
 
  吉野中央木材の事務所。鉄筋コンクリートの建物です。「ホマレのハナレ」となる予定の木造家屋はその奥、事務所と目立て場の間にあります。
 
  外壁は焼き杉の板張りです。もともとは平屋だったのですが、途中で2階部分を増築したそうです。2階はその当時の時流なのか、内装は100%新建材です。木材のような経年美化ではなくて、ちょっと残念な感じになっています。
   
  煙突   このかまどから煙突が出ているようです。これも使えるようになると楽しそうです。
 
  製材工場に隣接しています。
 
  整理中の大広間。工場の小窓からはハラオシさん達の動きがちょっとだけ見えます。
   
  つづく
   
   
   
   
   
   
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴8年。杉マスターを目指し奮闘中!
吉野中央木材ホームページ: http://www.homarewood.co.jp
ブログ「吉野木材修行日記」: http://homarewood.exblog.jp/もよろしく!ほぼ毎日更新中です。

月刊杉web単行本『吉野杉のハラオシをしよう!』: http://www.m-sugi.com/books/books_ishibashi.htm
月刊杉web単行本『吉野杉のハラオシをしよう!2』: http://www.m-sugi.com/books/books_ishibashi2.htm
   
 
Copyright(C) 2005 GEKKAN SUGI all rights reserved