特集 秋田杉恋プロジェクト&第二回スギダラ全国大会

   
文/受賞者 
 
 
  杉の森のいりぐちで
  文/ 大野篤子
   
  この度のデザインコンペに参加させていただいて一番驚いたのは、杉に恋した皆さんが、日本全国にこんなにも沢山いらっしゃるということです。 そして各地で活発な活動を繰り広げていることを知り、正直驚いています。こんな世界もあったのか、と。 また、最も心に残ったのは「人と人の距離の近さ」です。様々な視点から率直なアドバイスを頂いた審査員の皆様。このイベントを作り上げ、親身になって世話をして下さった実行委員の皆様。どなたの顔を思い出しても、「一緒に作り上げよう!」という気持ちが溢れていました。
   
  情熱は、共感という形で人の心を動かします。杉の魅力、杉の問題を以前よりも身近に感じながら、私も今、杉の森の入り口に立っているような気がします。 もしかしたら私にも、杉に恋した皆さんと、同じ風景が見えるようになるかもしれません。そんな気持ちを胸に、また秋田杉に会いに行こうと思います。
   
  最後になりましたが、この度のプロジェクトで出会った全ての関係者の皆様、秋田市民の皆様には感謝の気持ちで一杯です。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
   
 
  秋田杉犬をプレゼンテーションする大野さん
   
  ●大野篤子<おおの•あつこ> プロダクトデザイナー 
   
   
 
  杉恋プロジェクトの可能性
 

文/写真 佐藤広貴

   
  秋田杉景観デザインコンペの参加は、秋田県出身である私が、「秋田の駅なのに全然秋田らしくないもっと秋田らしい雰囲気や田舎っぽさがあって欲しいなぁ」と帰省の度に思っていた感情を表現する良い機会だと思いました。
   
  今回のテーマが「秋田駅前周辺をおもてなしとにぎわいの空間に」とのことで、観光でも偶然でも、「秋田を訪れた県外の方が秋田に来たと直感的に実感でき、喜んでもらえる様なもの」という視点を一番意識しようと考えました。それは秋田県出身者として、せっかく秋田に訪れるという事を選択してくれた、ご縁があった方に、がっかりして欲しくないと思ったからです。
   
   作品はいつ訪れてもお祭りの雰囲気があったら楽しいなぁと単純な考えで、秋田にゆかりのあるものをモチーフにお祭りの飾りを考えました。  実作にあたっては、現実にそぐわない素人考えで、運営の皆様にはご負担をかけてしまいましたが、それでも前向きにご尽力してくださり、なんとか完成することができ、結果として優秀賞をいただくことが出来ました。皆様のお陰です、本当にありがとうございました。
   
   杉恋プロジャクトは、先見性があり大きな可能性を秘めたものです。秋田に杉を活用した景観が広まるよう、秋田が盛り上がるよう、微力ながらこれからも様々な形で関わらせて頂ければと考えております。
   
 
  受賞作品「秋田杉の祭り飾り」
   
  ●佐藤広貴<さとう•ひろき> 会社員 秋田出身東京在住
   
   
 
  杉がつなぐ縁
  文/ 森 一広
   
 
「秋田杉景観デザインコンペ・セミナーに参加させていただき、実際に提案した作品が制作され、それを前に発表ができる機会は私にとってとても新鮮な経験となりまた。 審査、企画、運営、作品制作にあたられた皆様方にこの場をかりて御礼を申し上げます。 また、この企画は杉という媒体を通して、様々な人と人が繋がる企画であったと感じています。

私も作品を制 作いただいた方と当日お話させていただき、制作の苦労話などを伺いながら、杉が繋いでくれたちょっとした縁を感じました。 今後このような企画が継続的に行われ、杉に対する知識や理解が広がり、杉を生かした秋田らしい景観が広がっていくことを楽しみにしています。」
 
    プレゼンテーションする森さん
  ●森 一広<もり•かずひろ>
   
   
 
  タイトル
  文/大野信二
   
  個人的にはじめてのコンペで一次通過したことが本当にうれしかったです。私たちが制作をしていると友達や先生が感想を言ってくれたり、もっとこうした方が良いよとかアドバイスをしてくれたりして作品を制作していることでいろいろな人と話をする機会が多くありました。それはコンペの会場でもいっしょで作品を組み立てる時に力を貸してくれたり、作品について君たちが作ったの?とか聞いてくれたりして多くの人と作品を通してかかわりを持つことができました。私たちが自分で制作した作品から新しいつながりが少しだけ生まれた気がします。作品制作を手伝ってくれた方々、会場での設置に力を貸してくれた方々たくさんのご協力がありました。ありがとうございました。
   
  文/斉藤妃里
   
  今回、杉コンペに応募して、図面を描くこと、設計することの難しさがわかりました。知識の無い中、本当に大変な作業ばかりでした。ですが、学ぶことがたくさんあり、とてもいい経験になりました。自分の力になったと思います。たくさんの方々の協力がなかったら完成しなかった作品です。本当にありがとうございます。いろんな出会いもあり、参加できて本当によかったです。ありがとうございました。
   
  文/舘下このみ
   
  秋田杉恋コンペを通して、公共のものをデザインすることは安易ではないということを実感することができました。頭に思い描いているものを形に現すことの大変さも制作を通して学ぶことができました。それでも、このコンペに参加し自分自身得られたことが沢山あったので参加して良かったです。様々な地域の方々と交流をするのが初めてだったので、地域によってそれぞれ個性があって楽しかったです。とても貴重な体験でした。
   
 
  プレゼンテーションする3人
 
 
プレゼンテーションする舘下さん   講評する小野寺さん
   
  ●大野信二<おおの•しんじ> ●斉藤紀里<さいとう•ひさと> ●舘下このみ<たてした•このみ> 
秋田公立美術工芸短期大学 2年
   
   
   
   
 
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