連載
  吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第49回
文/  石橋輝一
鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!
 
 
  梅雨の吉野…。
ジメジメと縮こまりそうですが、初夏にむけて、スギダラ関西が活動を開始してします。
   
   
  ●農とクラフトフェア
  日時:6月11日(土)・12日(日)
  場所:大阪府富田林市の寺内町(じないまち)
  http://agri-craft.seesaa.net/
   
  2011年6月11日12日に、大阪府富田林市の寺内町(じないまち)にて「農とクラフトフェア」が開催されます。スギ関メンバーの谷町空庭の山内美陽子さんが携わっておられます。
   
  以下、農とクラフトフェアのホームページより抜粋させて頂きます。
   
 
  大阪は南河内地域の玄関口的役割を果たす、富田林駅周辺。
富田林駅を降りるとすぐ近くには、室町時代後期からの歴史をもち、江戸、明治、大正、昭和の各時代の建物が多く残る、興正寺別院を中心に構成された“富田林寺内町(じないまち)”があります。
   
  ここ寺内町は、南河内の豊かな恵みを背景に、周辺地域でつくられる農産物を集積する在郷町として、綿や菜種、酒造やみりんなどを扱うなど商業活動が盛んで、今ではその富の象徴ともいえる重厚な町屋が、寺内町独自の景観を形成しています。また、町全体が“寺の境内”という形態をとったため、少しの志納金で安全に暮らせる、多くの職種が存在した職人町として、様々な職人技術が花開きました。
   
  そして、平成9年には、住民組織(寺内町をまもり・そだてる会)による長年の景観保存活動が実を結び、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されました。また平成20年には、住民、商業者、まちづくり団体、行政などからなる富田林駅南地区まちづくり協議会が発足、地域のまちづくりのプラットホームとしてまちづくりを進めており、現在では府がすすめる大阪ミュージアム構想にも選定されています。
   
  この歴史豊かな寺内町に関心を抱き、町並み散策やスケッチ・写真撮影などにも来訪者が訪れる中、この寺内町を気に入った10軒程度の新しいお店も生まれ、また寺内町周辺の町家を拠点に創作活動を始めるといった動きも出始めています。
   
  『農とクラフト』の二つのテーマは、まさにこの町が刻んできた発展の歴史と存在価値を、これからのまちづくりに活かせるものであり、多くのアイデアとコミュニケーションを求めながら、“暮らしが息づく”まちの魅力を発信し、寺内町周辺の発展につなげていきたいと考えています。たくさんの方々がこの寺内町を知っていただき、味わっていただける機会になれれば幸いです。
   
  この「農とクラフトフェア」にスギダラ関西もブース出展いたします。
吉野杉のマイ箸づくり体験、吉野杉のクラフト展示、そして吉野杉・木桶仕込みの日本酒「百年杉」の試飲販売も行う予定です。さらに、11日午後1時から、寺内町内の天下一ギャラリーにて、「植えスギちゃってごめんね。スギのええとこ、そしてスギやねん×吉野林業」と題して、建築設計室MORIZO−の内田利惠子さん、吉野木材若手軍団team kasugaiのメンバーの(株)ウッドベースの菊谷紀恵さんの強力タッグによる、ぶっつけ本番のトークショーも開催されますので、ぜひご参加ください!
   
 
   
  ●木の暮らしを考えるフォーラム“木の器”
  日時:7月2日(土)
  場所:大阪市中央区谷町のからほり御屋敷再生複合施設「錬」2階 salon de ありす
  http://morizo-archi.com/yamamachi/main.htm
   
  続いて、2011年7月2日に大阪市中央区谷町のからほり御屋敷再生複合施設「錬」2階のsalon de ありすにて「木の暮らしを考えるフォーラム“木の器”」を開催します。これは建築設計室MORIZO−の内田利惠子さんが主宰されている住まいと暮らしの講座「もくちくカフェ」の拡大版です。
   
  以下、「木の暮らしを考えるフォーラム“木の器”」のチラシより抜粋させて頂きます。
   
 
  木のおひつだと、ごはんが炊きたてみたいにおいしい。
木の枡でお酒を飲むと、なんだかたのしい。
木の家を暮らすと、やっぱり気持ちいい。
ごはんもお酒も人間も、木の器がいいのかも!?
   
  吉野からは中神木材中井章太さん(林業)、新子商店・新子富広さん(樽丸製造業)、美吉野醸造・橋本晃明さん(日本酒醸造業)、そして僕がパネラーとして参加させて頂きます。
   
  木のおひつのごはん、木の樽のお漬物の試食、樽丸削りの実演&体験から始まり、山のこと、吉野のこと、木の文化、木の住まい…と、いろんな「木の器」について、(なるべく)やわらかく&(できるだけ)おもしろいトークショーを開催しますので、ぜひご参加ください。
   
 
   
  ●佐竹台スマイルプロジェクト
   
 

そして、昨年2月、大阪府吹田市佐竹台で行われた「ハッピースポット」建設プロジェクト。このプロジェクトの中心メンバーのNPO法人まどりの水木千代美さんと今年もコラボさせて頂きます!

   
  水木さんがリーダーの佐竹台スマイルプロジェクト実行委員会がトヨタ財団より助成を受けて、「千里ニュータウンの地域コミュニティーを再構築するプロジェクト〜多世代が交流できる場所と場面ときっかけを作る〜」を活動中です。
   
  千里ニュータウンは日本初の大規模ニュータウンとして開発され、2012年には町開き50周年を迎えられます。建替えや新築マンションの建設で若い世代が増えつつありますが、これまで地域を支えてきた世代とのつながりが薄く、地域活動が次世代に受け継がれないという問題があります。
   
  今回、多世代が交流できる場所と場面を作るという事で、誰もが立ち寄れるコミュニティーカフェの建設を行われます。この中で、吉野として杉や桧の素材の提供をはじめ、山と町をつなぐスポットとして、いろいろと協力をさせて頂きます。進展があり次第、月刊杉で随時ご報告させて頂きますね。
   
 
   
 

スギダラ関西、いろいろと動き出しています。
「農とクラフトフェア」、「木から暮らしを考えるフォーラム“木の器”」「佐竹台スマイルプロジェクト」。
“山と町と人をつなげる”活動をスギスギと頑張っていきます!

   
   
  つづく
   
   
   
   
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴5年。杉マスターを目指し奮闘中!
吉野中央木材ホームページ: http://www.homarewood.co.jp
ブログ「吉野木材修行日記」: http://blogs.yahoo.co.jp/teruhomarewoodもよろしく!ほぼ毎日更新中です。

『吉野杉のハラオシをしよう!』web単行本: http://www.m-sugi.com/books/books_ishibashi.htm
   
 
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