特集 「杉コレクションIN西都」とこの一年
  杉コレ 〜「西都やまんかん祭り」開催への道のり〜

文/ 皆川 典宣

 
 
  10月30日に、宮崎県西都原において、「杉コレクションIN西都」が、開催されました。 しかし、今年の杉コレ開催を進める西都木青会の前に、杉コレ開催を阻止すべく3人の刺客が、立ちはだかったのです。
   
  最初の刺客=流通促進機構の休会
   
  まず、1〜4月は、杉コレの一番大口のスポンサーである県産材流通促進機構の休会に伴い、杉コレ実行委員会が、極端な予算不足となり、開催が危ぶまれ、我々、大口スポンサー探しに奔走したのですが、結局、木青会OBの大先輩方の計らいのおかげで、休会している流通促進機構の余剰金から、捻出していただく事となったのです。
   
  最大の刺客=口蹄疫
   
  ほっとする暇もなく4月、口蹄疫の発生。 当初は、10年前のケースの様に、すぐ収束するとのんきに考えていたら、あっという間に、西都市・児湯郡が、口蹄疫に飲み込まれてしまったのです。 しかも、西都木青会は、畜産向け敷料を主業・副業とする会社の会員が多いため、本業に対するダメージも大きく、また、移動制限で、杉コレの準備も50日間の中断を与儀なく されました。この時ばかりは、「杉コレ開催は、断念するしかない。」と覚悟しました。 しかし、官民一体となった、昼夜を問わぬ、この地域の家畜の全頭処分や防疫作業に参加された方々のおかげで、7月に口蹄疫が収束し、8月には、西都で「杉コレ2次審査会」を開く事が出来たのです。
   
  しかし、50日間の中断は痛く、9・10月の杉コレ準備作業は、困難を極めたのです。
   
  最後の刺客=季節はずれの台風
   
  ようやく開催準備が、間に合ったかと思われた1週間前に、今度は、台風。これも、杉コレ実行委員・木青会や、審査員の先生方、西都街なかの方々・県や市の方々・内田洋行の方々・杉ダラの皆さんの念力のおかげで、スプーン曲げの要領?で、台風の進路を曲げて頂いたので、「杉コレクション」だけは30日に執り行い、「やまんかん祭り」は、31日だけ開催できたのです。
   
  ひたすら、感謝です。
   
 
  31日やまんかん祭りラスト、西都木青会全員で餅まき
 
 
 
  30日西都街なかの人達による、おもてなしの懇親会
   
 
  30日薄暗くなってきた杉コレ審査会場、かがり火に照らされながらプレゼンは、続く
   
 
  30日審査員の先生方には、神様のいでたちで審査して頂きました
   
 
  31日やまんかんオープニングセレモニーの丸太切り
   
   
   
   
  ●<みながわ・のりよし> 西都木青会 宮崎県木材青壮年会連合会会長
   
 
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