連載
  吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第47回
文/写真  石橋輝一
鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!  
 
 
  以前よりお伝えしています吉野発の新プロジェクト。
  ついに吉野杉の大桶が完成しましたので、取り急ぎ、ご報告します!
   
  2010年10月27日、吉野から旅立った吉野杉のクレ材(桶の材料)が、大阪・堺の株式会社ウッドワーク(藤井製桶所)さんでの加工を経て、ついに12月24日に吉野に戻ってきました!
   
 
  藤井製桶所さんの工場。
   
  桶職人の技は、日本の木の文化のかたまりです。 桶製作リポートは後日ゆっくりと報告させて頂きます。
   
 
 
吉野杉の色合いが美しいです。   赤味と白太の間“白線帯”
 
赤味と白太の間“白線帯”。この部分を持つ材を「甲付(こうつき)」と呼びます。甲付の甲は「かぶと」の意。かぶとの如く、酒を逃がさないという事です。
     
 
美吉野醸造さんの仕込み蔵。うしろの緑色の桶がホーロータンク。手前が吉野杉の木桶。   いよいよ来年1月末、木桶仕込みにチャレンジします!来年2月末には吉野杉の木桶で仕込んだ新酒が誕生します!
     
  木桶の底板の間には、桶製作に関った人の名前が記されます。これは「落書き」と呼ばれ、昔からの風習のようです。何十年後かに修理の為に解体した時、この「落書き」が顔を出し、今回のプロジェクトを思い出させてくれるはずです。
  「落書き」
   
   
   
   
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴5年。杉マスターを目指し奮闘中!
吉野中央木材ホームページ: http://www.homarewood.co.jp
ブログ「吉野木材修行日記」: http://blogs.yahoo.co.jp/teruhomarewoodもよろしく!ほぼ毎日更新中です。

『吉野杉のハラオシをしよう!』web単行本: http://www.m-sugi.com/books/books_ishibashi.htm
   
 
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