連載

 

小さな杉暦 2月4コマまんがのおまけもあります。お知らせもあります)

文/写真 石田紀佳
あのスギぼっくりからとびだしたスギの種が、再びスギぼっくりを鈴生りに するまでのほんの歩みはじめの記録。
 
 

2月の終わりの日、とうとう杉苗たちを外に出すことにしました。 もうすっかり元気になっています。(べつに具合悪くなかったのかもしれませんが。。)

いつまでも家の中にいてはたくましい杉になれない、と勝手に覚悟を決めて、素焼きの鉢の杉とひのきを出しました。

 
      2月1日 復活1 杉も紅葉するのね


 
  2月27日 復活2 すっかり緑に
 

お日さんを真上からあびて、風にふかれて、虫がとんできたり、雨も気持ちいいだろな。 3本の杉苗たちはひきつづき室内で観葉杉として暮らしていただきます。酷ですけども、部屋の中でどこまで杉として育っていけるかの歴史的実験でもあるのです。

生後10ヶ月の杉苗とひのき苗たちは、はじめての冬をのりこえました。

 

 
  2月28日 日だまり杉 窓辺の暮らしも最後です
 
  2月28日 杉床暮らし 西川杉の床の仕事部屋で2ヶ月いっしょに暮らしました。右下に見える絵はエジプト土産の生命の樹。

 
 
 
 

 

●<いしだ・のりか>フリーランスキュレ−タ−
1965年京都生まれ、金沢にて小学2年時まで杉の校舎で杉の机と椅子に触れる。
「人と自然とものづくり」をキーワードに「手仕事」を執筆や展覧会企画などで紹介。
近著「藍から青へ 自然の産物と手工芸」建築資料出版社

   

   
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