製作は、丁度ものすごく暑いさなかで、近所の人々は、その数日間、大汗をかいて、ゴミ置き場の杉の箱の中にドライバーを持って入っている僕をさぞ警戒して眺めていたに違いありません。でも中には、好奇心に勝てず、珍しそうに「何作ってはるの?」と話しかけてくる方や、お茶を差し入れしてくれる方、杉の美しさに引き寄せられて、ニオイを確かめていく方もいました。
完成した後も、ゴミ収集をする方が作業のしやすさから、引戸をはずしてそのままにしてしまう等問題もいろいろでてきましたが、そのつど改造し、住民の方と杉談義をしながら様子を見ています。デザインと機能の重要性を再認識した次第です。
そんな中、嬉しいことがありました。何かがぶつかったのか、ゴミステーションの柱の一部が欠けてしまった時、その小さな数センチ程の杉のかけらを拾って大切に預かって下さった方がおられたことです。おかげで、無事に補修することができました。他にも、ゴミの収集時に杉の引戸を丁寧に扱ってほしいと、市にお願いして下さった方もおられたようです。
こんなに愛していただける「杉」の魅力をこれからも関西から全国へと発信していきたいし、また、この杉パワーをどんな風に維持していくかを課題にしたいです。
今後もスギダラ関西、もとい「スギやねん、関西」をよろ杉お願い致します。
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