さてその次に駅周辺の考え方を説明した。
駅舎のリニューアル、線路を利用したトロッコ計画だ。前回はまだ漠然としたイメージであったので、スケッチやモデルを通し、具体的なイメージを掴んでもらった。単に駅とトロッコだけではなく、プラットホーム周辺のスペースで新しいコミュニケーションスペースが出来ないかというのが大きなねらいだ。
今回は地元からかなり活発な意見が出た。やるのはいいが一体誰がどういう風に管理するのか?事故が起きたら誰が責任をとるのか。運営方法はどうするのか。という心配な意見。
一方で荒れ果てた駅舎周辺をきれいにしていくのは地元にとっても地区外者に対してのピーアールにもなりいいことではないか。駅舎を中心コミュニケーションを図ることは出来そう。トロッコも線路だけではなく、場合によっては陸に揚げての利用も考えられるのでは・・・等々。
うれしかったのは誰がやるかを決めることは必要だが、一番大事なことはみんなが力を合わせていくことが大事、という流れになったこと。ぼくらは応援は出来るが主体ではない。地域の盛り上がり、結束なくしてはこういった試みは無意味になってしまう。
ヨシダケ先生からは、みなさんの心配はよくわかる。なんといっても未体験の事なのだから。あわてず、ゆっくりといくつかのイベントを通し、一番いい使用方法を徐々に作り出していっては。という意見をいただいた。
確かに橋が架かることは地区の一大行事、いままで川の向こうの地区だったところが国道沿いの地区になるのだ。それに加え未体験の線路利用はそんなに簡単ではない。不安や心配はたくさんある。出来る方法でやっていこう。
最後にはイベントに向けてより具体的な詰めを話し合ったがなかなかまとまらない。準備を含めやらなければいけないことがとても多いのだ。前回決まった三日間かけての完成イベント、(二日間は地元のワークショップイベント、最後の一日は完成式)この三日間具体的なタイムテーブルを地区とまちづくり協議会が調整しながら素案をつくり、それをベースに意見交換し最終決定していこういうことにまとまった。
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27戸しかない小さな地区、でも規模は小さくともまちづくりの縮図だ。3ヶ月後に完成を迎える上崎橋、そして上崎地区の新しいスタートがそこから始まる。
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