連載

 
あきた杉歳時記/第6回
文/写真 菅原香織
すぎっち@秋田支部長から、旬の秋田の杉直(さんちょく)だよりをお届けします ・・・・
 
 

スギダラ会議in秋田

今年は空梅雨かな?と思うほど、青空と初夏の風が気持ちいい日が多い秋田で、さる6月17,18日、スギダラ会議in秋田が開催されました。

明杉さん杉穂さんをはじめ、秋田支部の会員もだいぶ増えましたので、いよいよスギダラの普及活動を始めよう!ということで、先月号でもご紹介した「日本風景街道」のモデルルートに応募し、選定された、のしろ白神ネットワークのみなさまに、杉を活かしてまちづくりをすすめている日向市での取り組みや数々のスギプロダクトを紹介して、是非役立てていただきたいとプレゼンをしました。

●本部出動お願いします!
スギダラの活動の様子が分かるように、雑誌やホームページのコピーを携え、能代市の某ホテルの喫茶店で、のしろ白神ネットワークのメンバーの能代市上町すみれ会のお3方に熱く語ること1時間。スギダラプロダクトに魅力を感じていただき、スギダラプロダクトを取り入れた活動にしていただけるということになりましたが、具体的な計画を立てるためには、本部のお力添えなくしては、すぎっち一人ではなんともできず、超超超〜多忙な本部の皆様に、意を決し「出動願い」のメールを出したのでした。

名付けて「スギタンポ作戦」
 急な出動要請にもかかわらず、南雲さんはじめ3兄弟のみなさまに即快諾していただき、感謝感激!(ここには語り尽くせないこともあるんですけど、それは北のスギダラのほうでご報告したいと思います)秋田名物キリタンポのごとく、スギを中心に様々なプロジェクトをくっつけて、本部がそれを担保するという、まさに「スギタンポ作戦」が決行されることになりました。

スギダラ参上!
 スギダラ本部から、しかも3兄弟そろっての来秋!万全の体制でお迎えしようと、秋田三姉妹(すぎっち、明杉、杉穂)と杉麻呂さん(モクネットの加藤さん)貴乃杉さん(明杉さんの同僚の佐々木さん)のスギダラ秋田のメンバーと、のしろ白神ネットワークの5名のみなさんとともに、スギダラ会議in秋田を開催する運びとなりました。
 6月17日、全国的に雨なのに秋田だけ晴れ。(しかも真夏日だったらしい)迎えにあがると懐かしい面々。「あぁ、本当に来てくれたのね」と熱くなる目頭をそっと押さえ、アクセル全開で一路能代まで高速をぶっ飛ばしました。

 
  

スギダラ棒を手に持つすぎっちと上町すみれ会のみなさん。

  
 
  
秋田名物ババヘラアイス。ババがヘラで盛るからババヘラ。ほかにもジジベラ、ギャルベラ、姉ヘラもある。

●ババヘラアイス
 能代についてバイパスを降りると程なく道ばたにカラフルなパラソルが。そう、秋田名物ババヘラです。アイスと言ってもあっさりしたジェラートのような味です。ステンレスの保冷缶に入ったアイスを金属のヘラで上手にすくって盛り付けてくれます。
 「能代は木都なんだからババヘラも杉で作った入れ物がいいんじゃない?」というようなアイデアも出て、早速メモメモ。
集合場所に到着し、明杉さん、杉穂さん、杉麻呂さんと合流。夜のスギダラ会議までの間、のしろ白神街道の視察に向かいました。

●手這坂〜常磐〜窓山「スギダラ街道」
 田植えも終わり、先月の様子とは一変して、緑がいっそう濃くなった手這坂。川のせせらぎと鳥のさえずりが響き渡る心安らぐ風景をバックに、アヒルのダンスのPVを作ったらいいかもー(笑)などと、新たなスギダラプロジェクトを語り合いながら常磐の小学校の分校跡へ向かいました。

小学校分校跡は、宿泊もできるようになっていて、現在地区のみなさんの交流や学生の合宿などに使われているそうです。合板化粧材などを元に戻して木造校舎らしい佇まいが戻れば、もっと魅力的な場所になるはず。次に向かった毘沙門の森では、明杉さんと常磐地区のみなさんと作った炭焼き小屋などを見学。次に尾根向こうの窓山に向かい、徐々に秋田スギダラプロジェクトの構想がまとまってきました。


  

緑一色の手這坂。

  
水路の杭にもなにやら緑色の物体?よく見ると蛙!!しかもじりじりと照りつける太陽を浴びても動かない!
キモカワイイ?

 
こちらも一ヶ月ですっかり様変わりした常磐地区の風景。

  食堂の椅子、杉材のもありました。
 
なぜかダチョウ見学。

 
中心がぽっかり空いたような窓山地区

 
ジュンサイがとれる沼。まるで絵画のようですね。

  若杉さんと実生の若スギ。

●木都、君と、スギダラと
最高気温29度となったこの日を締めくくるスギダラ会議では、それぞれ自己紹介のあとに、スギダラ本部と、のしろ白神ネットワークの活動紹介、意見交換、美味しい地酒も熱く酌み交わされ、予定時間を大幅にオーバーして2次会、3次会とまたまた長〜い夜となりました。スギダラ会議の成果と新たな構想については別の機会に報告したいと思いますが、のしろ白神ネットワークのみなさんも、スギダラ秋田のメンバーも、その真っ直ぐにほとばしる情熱と駄洒落にしっかり染まってしまいました!

秋田国体マスコットのスギッチをバックに記念撮影。(左から 杉穂さん、杉麻呂さん、千代田さん、若杉さん、明杉さん、南雲さん)

●祝!月刊杉WEB版一周年
思えば1年前、秋田杉ツアーの呼びかけをして、それも現実のものとなり、たくさんの杉つながりが生まれました。月刊杉を通して知るスギダラ仲間の活躍ぶりには、本当にたくさんの元気とやる気をいただいています。わたしも何か感じるものを皆様にお伝えできるように精進して参りたいと思います。これからもどうぞヨロスギお願いします。



   
●<すがわら かおり> 教員
秋田公立美術工芸短期大学 産業デザイン学科 勤務 http://www.amcac.ac.jp/
日本全国スギダラケ倶楽部 秋田支部長
   

 
   
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