連載
  スギダラビギナー講座 予告編
文/ 袴田彩子
   
 
 

こんにちは
スギダラ天竜支部、広報宣伝部長、キャッシーこと袴田彩子と申します。
このたび、月刊杉webに連載の枠を頂きました。
今回は予告編です。

スギダラ活動は10周年を超え、月刊杉も100号を数え、
メンバーの活動が広がり、また深まるにつれ、
それぞれの活動は抽象的で概念的に昇華してきているように感じています。

スギダラ活動の広がりと深まりに、なんともいえないよろこびを覚えつつも、
“知る人ぞ知る”せまい世界にしたくない! という思いが生まれてきました。

というのも、私・キャッシーは、精鋭ぞろいのスギダラメンバーの中にいて、なんとデザインも杉も林業もまちづくりもド素人・・・そう、つまり素人のプロ!! つまり、スギダラビギナーにスギダラ解説をするのに最適な人物ではないかと自覚するに至りました。

素人仲間とは例えば、まちづくりをしているナグモさんという不思議な人に行き会い何かすごさを感じたが具体的に何がすごいのか分からないという方だとか、デザイン系の大学にいてたまたまワカチヨの講演を聞き衝撃を受けたが詳しくは分からなかったので月刊杉webを見に来た、というような女子だとか(もちろん男子だっていいですけど)を想定しています。

また一方で、天竜支部シブチョーの山口さんによる、玄人(木材関係者)からの初心者解説も交代でお届けします。

ド素人の視点と玄人の視点に交互に立ったお話をすることで、初めてスギダラに触れるようなみなさんにも、ある程度の幅で合点のいく部分が出てくるのではないかと期待しております。

でこぼこコンビの連載をお楽しみ頂ければ幸いです。

キャッシー担当分については、現在、こんな構想で全5話を予定しています。
どうぞお楽しみに。

   
 
   
  第1話 スギダラキャッチコピー「一家に一台、杉の家具」
   
 

 まずは最初の最初、このキャッチコピーから。
なぜわざわざ声を大にして「杉の家具を使おう!」と呼び掛ける必要があるのか?
・・・緑豊かな日本、その山林のうち、7割が人工林でできている!
でも、今、全然使えていなくて、山と山の経済は荒れているのです。
そこで・・・使うって例えばこんなことから・・・ということで生まれた言葉、
「一家に一台、杉の家具」

   
   
 
   
  第2話 なんで急に杉なんでしょう。杉って・・・何?
   
 

杉って急に言われても、何のイメージも思い浮かびません。。。というアナタ。
きっと大丈夫。古くから日本人は、杉材を日常的に使っていました。
杉(木目)への愛は、日本人のDNAに刻み込まれている!
建材、農業機具、箱などの日常道具、そして各地区の杉の特性を活かしたもの(飫肥杉の舟など)。
ああ、振り向けばそこに杉。
昨今の人工物の多い生活の中では、自然の木目の飽きない美しさが際立つのではないかしら。
むしろ杉がかっこいい素材になってきている!?

   
   
 
   
  第3話 「スギダラはもはやスギダラにあらず宣言」または「杉というソウル」
   
 

 ここ数年、この「あらず宣言」を耳にすることが増えました。スギダラビギナーにとっては混乱の極みでしょう。
だって団体名がスギダラなのに、杉にこだわらないってどういうこと・・・?
そう、スギダラの目指すものは、実は杉そのものの普及ではなかったのでした。
手のかかる材料(杉)を扱う行動が、人の輪を作り愛着を作る、
その時に生まれる楽しさ・共有感・高揚感といったらもうサイコーーー!!
「頭で理解するのではない、感じるのだ、心の、魂の叫びを!!」
それを略して「杉というソウル」とも。
※宗教じゃないですよ・・・

   
   
 
   
  第4話 "変態”への覚醒
   
 

 さらに、この1−2年でしょうか、この変態性が台頭してきました。
今スギダラで最もホットなワード、「変態」。
スギダラビギナーにはさらなる混乱へ・・・変態とは何ぞや。
端的に言うと、効率を追い求めてきた世の中から、
人間的情緒的な方に飛び出してみよう、これがなんとも楽しい!!!
問答無用に楽しい!!
そういう楽しさを知ると、どうもいろんな栓がゆるむらしく、
個性やら何やらがだだ漏れ、一言でまとめると「変態」とでも言うべき人材になります。
知ってしまったら、、、、、、戻れないんですねーこわいですねー
こわくて楽しいですね、スギダラ!

   
   
 
   
  第5話 一般人な私達の、楽しいスギダラ計画
   
 

 はい、というようなスギダラの解説を経てみて、私達一般人はどうしたらいいか
いうまとめを最後に予定しています。
人は急に変態にはなれません。
一般人たる私達が、何か参加したい、貢献したいと、ちょっぴり思い立ったときに
どうしたら良いのか・・・
まずは知ること。
杉に触れること。
そして、杉を手元に置くこと・・・そうです、「一家に一台、杉の家具」!

   
   
 
   
  さてさて、よろしくお付き合いくださいませ!
   
   
   
   
  ●<はかまた・さいこ> またの名をキャッシー。スギダラ天竜支部広報宣伝部長。 6年間の株式会社内田洋行勤務を経て、Uターンにて現在デジタルセンセーション株式会社勤務。
   
 
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