特集 北海道発、針葉組合結成とスギダラ道南支部設立(仮)

  スギダラどうなん? 支部(仮)(スギダラ北海道 道南地方支部
文/写真 鈴木正樹
 
 
 

 はじめまして!私は北海道の道南地方にある森町という、函館から車で1時間位北にある小さな町で製材&プレカット工場に勤務する、株式会社ハルキの鈴木正樹(すずき しょうじ)と申します。ご覧の通り、名前が「正樹」…まっすぐ(正しく)伸びる木=スギ?!
スギに関わるのが天職だと思い込んでいます。(私の性格がまっすぐで正しいかどうかは?)

   
   自己紹介のみで終わると、うちの社長に怒られそうなので、少し会社の紹介をさせて頂きます。株式会社ハルキは、敷地がおよそ43,000u(札幌ドーム位)あり、そこに2つの製材工場、2つのプレカット工場、そして自社製品の加工工場や人工乾燥機(5機)、社屋などがあります。そこで、住宅の骨組み(プレカット)やスギの内外装材などの加工・販売を行っています。最大の特徴は丸太の皮むきから製材、乾燥、加工まで全てを自社内で行えるということです。管理の目が行き届きますから、高品質で短納期で収めることができます。当社の製品(一部の・・・)は「アスダス」です。そう、注文をもらった翌日には出荷するという意味です。(アスクルには負けますが・・・)
   
   そして、この会社を率いるのが春木芳則(はるき よしのり)社長でございます。1代でここまで会社を大きくしたのですから、そのバイタイリティは凄まじいものがあり、毎年何かしらの設備投資(攻め)をしており、今年もバイオマスボイラーを入れる!ということで…多少振り回されております。(汗)
   また、春木社長は別名、森町のエジソンとも言われ、会社の役に立つ発明???を多々しております。趣味は車…アウディやベンツなどには目もくれず、R35に乗り、走り回っております。しかも、助手席に94歳の母を乗せて・・・。そんな(どんな?)株式会社ハルキを、どうかよろしくお願い致します。
 
  株式会社ハルキ
   
   
  ●スギダラメンバーとの出会い
   
   今年の6月14日に北海道の旭川にて「針葉樹家具活用促進セミナー」にパネリストとして参加しました。そこで、衝撃的な人たちと出会いました。それが南雲さんと若杉さんでした(笑)絶妙なギャグ…そして、ギャグ…または、ギャグ…木材関係のセミナーには多々参加していますが、こんなセミナーは初めてでした。(もちろん、東海大学の織田先生や(株)いさみやの関口社長のお話も大変すばらしいものでした)
   
   元々スギズキのスズキとして、スギダラに入会していましたが、実際に活動をされている南雲さんや若杉さんから直接聞いた内容は衝撃的で、2人のパワー、そしてスギの持つ力を実感しました。また、その後にスギダラ事務局の方々とやり取りをしたのですが、とても愉快?な方ばかり…これは楽しそうだ!と思いました。
   
   
  ●北海道のスギ
   
   ここで少し北海道のスギについて紹介させて頂きます。
  北海道にスギがあるの?と思われる方がいるかもしれませんが、ちゃんと生育しています。北海道のスギの99%以上が道南地方に集中しています。(道南地方というのは主に渡島・檜山振興局管内を差します)このため、北海道のスギは「道南杉」とも呼ばれています。
 
  渡島・檜山振興局管内を差す道南地方
   この道南杉の面積は約32千ha、蓄積は約8,700千m3で年間約60千m3が切り出されています。年間の成長量は約200千m3…増え続けています。
   北海道の気象条件から、年輪は詰まったものが多いですが、枝打ち等の手入れがされていないものがほとんどで、死に節や抜け節が多く入ります。約100年前から植林されてきたスギの齢級ピークは9〜11齢級、そのほとんどが丸太のまま本州や九州、更には海外へ出荷されています。
   
   北海道内消費を掲げ、株式会社ハルキではスギ商品の開発に取組み道内販売をしてきました。羽目板や外装材、ログハウス、3層パネルやフリー板…色々な製品を開発してきました。
   そこに現れた「杉子」や「杉太」は、ただバンド巻いただけ?足つけただけ?
  …ムムム、でもカッコイィ!コストも抑えられる…これだ!これでいいのだ!衝撃でした。
   
 
 

南雲さん若杉さんのセミナーで紹介された「杉子」と「杉太」(デザイン:南雲勝志)

   
   
  ●今後
   
  「杉子」や「杉太」も衝撃的でしたが、行政や市民を巻き込んでの町おこしのお話…更に衝撃でした。
  スギによって、多くの人が関わり、喜びを分かち合う、街も発展する、地域も活性する…こんな素晴らしいことはありません。北海道の林業・木材関係者の多くは「いまのままでいいじゃないか」「何もやりようがない」「儲からない」「忙しい」と、何も動かない人が多いのですが、スギダラの活動を広げていくことで、この人たちを変えていけるのでは?と期待しています。北海道には木材に関する優秀な機関もありますし、資源も豊富、また同時に立ち上がった?「針葉組合」もあります。楽しいことができないはずはありません。様々な活動を色々な人と行っていき、北海道を盛り上げていきたいです。そしていつか、子や孫に「木の仕事ってカッコイイな、働きたいな!」と言わせたいです。
   
  まだ、どこから何を始めていいのか全く分かっていませんが、自分の出来ることをコツコツ始めて行きたいと考えています。
まずは、ダジャレの訓練と4次会まで飲める体力づくり・・・そして、女性会員の勧誘。
(うちの会社の美人女子達は既にスギダラ入会済)
それでは「スギダラどうなん?支部(仮)」、よろしくお願い致します。
   
 
  道南杉
   
   
   
  ●<すずき・しょうじ> 株式会社ハルキ 企画開発課
   
 
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