連載
  もうすぐ杉コレ2011 in 日向!
文・写真 / 南雲勝志
   
 

 11月12日土曜日、いよいよ 杉コレ2011 in 日向 が開催される。
 昨年の西都開催は口蹄疫で大変な年だったが、何とか頑張り乗り切り素晴らしい杉コレが開催された。今年は心機一転気を取り直し、年明けから準備を進めてきた。今年の担当はおなじみ日向木の芽会。実行委員長は静かに燃える男岸本泰夫さん、それを中川和也県木蓮会長が支える。そしてOB件顧問の海野洋光さんがさりげなく目を光らせている。何度も何度も応募要項を練り直し、さあ募集開始というところで東北大震災が起きた・・・。
開催するかどうか事務局を始め関係者はは多いに悩んだ。すぐには結論が出ず、最終的には杉コレが開催することで全国の森林関係者や地域が元気になる事につながれば東北に対しても思いを伝えられるのではないか、ということで敢えて実行する結論を出した。
 しかし開催検討期間が長かったため、募集は例年の約一ヶ月後にずれ込んだ。当然その後の審査にも影響する。通常は一次審査を7月頭あたりに行い、模型提案を含めた二次審査を8月末〜9月頭に行う、そして約二ヶ月をかけて入賞作品の現物を作成する。
今年は一次締め切りを8月いっぱいとし、一次審査のみで最終審査候補を決定することにした。9月12日に内藤廣審査委員長の事務所で一次審査を行った。子供から大人まで、そしてプロからアマチュアまで杉コレらしい応募が100数点集まった。議論を重ね一次審査で選ばれた10点はそのまま最終審査に向けて現物製作となる。
 現物製作に関しては都城でずいぶん苦労をし、日南の頃には宮崎木青会全会団総力戦で製作を行う事が慣例化し、西都ではさらに製作工場の枠も広がり現物製作に厚みが出来てきた。安心をしているわけではないが、最終何とかつくりあげるノウハウはかなり身につけたようだ。当日の出来を期待したい。

 今年は最終審査の審査員にもずいぶんと動きがあった。ずっ審査の一角を担ってきた有馬孝礼先生が木材利用技術センター所長の退任を機に今年から審査員を降りられた。このところ常連化しつつあった篠原修、川上元美両氏は所用のためどうしても参加出来ないことになった。有馬先生の後任は新たに所長になられた飯村豊氏が就任。また「杉がいいや in シーガイヤ」でずいぶんお世話になった、フェニックス・シーガイア・リゾートの取締役会長、丸山康幸氏が特別審査員として参加される。そして今やスギダラ化を推進する先進的企業といわれ、九州のスギダラ活動には欠かせない存在となったJR九州の津高守 鉄道事業本部施設部長が名を連ねる。さらに杉コレと連動して記事の掲載をしてくれたコンフォルトのスギダラ女番長、内田みえさんも加わる。ちょうどタイミング良く、コンフォルト12月号 が発売されている、皆さんお見逃し無く。今月号の特集は「木たるるべき時代」。ダジャレの効いた素晴らしいネーミング。そして ー宮崎の杉を「 デザインの力」で盛り立てる まちづくりが生んだデザインコンペ「杉コレクション」とその背景 と題し、杉コレ第1回からの流れや意義が語られている。コンフォルトを買って杉コレに向かう。今年の杉コレの楽しみ方かも知れません。
 そして杉コレオフィシャルスポンサーシップを続けて来られた内田洋行からは、岩田正晴 取締役執行役員オフィス事業本部長が、県を代表して加藤裕彦 宮崎県環境森林部長、日向市からはもちろん黒木健二市長、そして木青会を代表し中川和也 宮崎県木材青壮年会連合会会長と超豪華な顔ぶれです。いや〜これはいつもと違う審査結果になるかも知れませんね。

 杉コレは今回で7回目、当初の宮崎スギを全国に知って貰うという目的はかなり達成できたと思う。同時に宮崎でスギのものづくりということに関してもずいぶんとレベルが上がってきた。各会団も一通り一巡した。当初10年は続けよう!そんなキャッチフレーズで頑張ってきたが、今後に向け少しずつ方向を定めて行く必要もあるようだ。
 そんな意味も込め、今年は初の杉コレディスカッションも行う。各方面の立場から今後の杉コレについてどうしていくべきか活発な議論が語られることになる。

 さて、昨年完成した日向市駅広場で繰り広げられるスギの祭典。今年も全国から仲間がやってくる。元気で楽しい杉コレクション、大いに楽しもう!

   
 

PS.
先日とてもおめでたい出来事があった。
スギダラ会員の有馬晋平さんと、丸茂憲子さんが結婚されました。僕の記憶ではスギダラ会員同士の結婚はスギダラ史上初だと思う。スギコダマで快進撃を続ける晋平ちゃん、そして温かく見守る丸茂ちゃんカップルは本当に爽やかで元気いっぱいのお二人です。

   
  どうぞ末永くお幸せにー。ホントにおめでとう!!!
 
   
   
 

 

 

  ● <なぐも・かつし>  デザイナー
ナグモデザイン事務所 代表。新潟県六日町生まれ。
家具や景観プロダクトを中心に活動。最近はひとやまちづくりを通したデザインに奮闘。
著書『デザイン図鑑+ナグモノガタリ』(ラトルズ)など。 日本全国スギダラケ倶楽部 本部
 
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