|
||||||||||||||||
今年ももうすぐ終わろうとしている。色んなことがあった。楽しかったけど疲れた。とにかく慌ただしく走り回った年であった。 幸運な事に翌日ちょっとだけ時間が出来、高速を途中下車して、間近に見ることが出来た。 |
||||||||||||||||
こんなやぐらがアチコチに建っている。古代の住居のようでもある。 | ||||||||||||||||
これを掛けるのにどのくらいの時間が必要なのか? 干し大根が出来るまで15日ほどだという。 | ||||||||||||||||
とにかく凄い。 | 住むことも出来そう。 | |||||||||||||||
稲の収穫が終わった後の田んぼのあちこちに繰り広げられるその光景を見て、子供の時に手伝ったハゼ掛けを思い出す。等間隔に植えられたスギの木に、まず杉丸太で横方向を連結する。高さは5〜6mあっただろうか。それが済むと縦横50cm程度に格子状に縄を張る。その縄に稲を掛けていく。その姿も今思えば美しいものであり、大根やぐらと共通したものがある。でも今は実家のあたりは櫨がけはほとんど行われなくなった。機械化が進みコンバインや人口乾燥機が普及したためだ。しかし、秋田や岩手に行くと未だに田んぼで天日干しを見る機会が多い。それは穂仁王(ほんにょう)と呼ばれ、仁王が立っているようでもある。 また信州茅野で見た寒天干しもまたその地の気候や温度の差ををうまく利用しながら、そこでしか出来ないものをつくっていくという意味では大根干しと似たようなものであったなあと思い出す。 | ||||||||||||||||
こちらは清武町の切り干し大根。繊細だ。 | ||||||||||||||||
米の乾燥は籾の中の米を均一に乾燥させれば良い。だから人工になっても許されるものがある。だが干し大根は天日に加えて乾燥した冷風、そして気温が揃って初めて甘さと旨みがます。そのおいしさを追求したら、なかなか人工乾燥はあり得ないのだろう。 ● 今週号の特集、吉野のこともまた同じ事かも知れないと思いを巡らせる。 |
||||||||||||||||
Copyright(C)
2005 GEKKAN SUGI all rights reserved |
|||