連載

 

スギダラな人々探訪/第26回 その1

文/ 千代田健一

「なみすけ」五味由梨さん

 
 

今月のスギダラな人々探訪は2本立てです。

   
  まずは、杉並区のキャラクター「なみすけ」の作者 東京芸術大学デザイン課の学生 五味由梨さんです。若・チヨのスギダラ兄弟は、毎年秋になると東京芸術大学で臨時講師をでやってまして、今年も3時間の講義を2週に渡ってやって来ました。ここで話してる内容の半分くらいはスギダラのことに関連したものです。そこで引っかかってきたのが、五味さんです。杉の話を聞いて、今回ご紹介いただく杉並区のキャラクターのことを話しに来てくれました。かわいらしい女子学生が授業の後に話しかけてくるから、気を良くしたスギダラ兄弟でしたが、やはり杉が繋がりを取り持ってくれていたわけです。五味さんは早速会員登録してくれたので、早速、なみすけの紹介を依頼したところ、快く受けていただきました。(ち)
   
   
   
 
   
   
   
  杉並区のキャラクター「なみすけ」  
文・写真/ 五味由梨
   
 

みなさんこんにちは。
世にも稀な、スギ並木を背負ったキャラクターを紹介します。

   
 
   
 

大きさ:子犬くらい(見る人によっては大きさがちがう)
性格:好奇心おうせい、ほがらか
好きなもの:おいしい空気、りんご
趣味:さんぽ、人間かんさつ
特技:背中のひれで空気をきれいにすること

   
 

私のクロッキー帳で生まれた彼を、去年の夏に杉並区の公募に出してみたところ、うっかり選んでいただいて東京都杉並区のアニメキャラクター<なみすけ>としてじわじわと登場の場を広げております。

   
 

なみすけは、日本からほど近い場所にある小さな小さな「スギナミザウルス島」から1人(匹?)でやってきたという設定です。スギの木が沢山あった故郷を懐かしみつつ、杉並区で暮らす、恐竜のような妖精です。

   
 

区が発行する印刷物、広報すぎなみ等に姿を現します。
区役所では、メインエントランスにFRPの立体なみすけ、窓口でぬいぐるみなみすけ、案内板などにもこっそりと居ます。

   
   
節水にも、なみすけ
  案内板にも、なみすけ   選挙にも、なみすけ
 
  阿佐ヶ谷七夕祭では、地元の方々が作ってくださった なみすけのハリボテ2体(内1体は小学生の力作)、なみすけの妹ナミーのハリボテ1体が浮かんでいました
   
 

また、杉並区がキャラクターライセンス(使用許諾)管理事業者を民間に委託し、キャラクタービジネスとして全国展開する試みも、注目されているようです。

   
 
  グッズは現在ハンドタオル、ぬいぐるみ、ストラップ、クリアファイルが区役所内のコミュかるショップにて販売されています
   
  <さりげなく側にいるような親しみのある存在>に育てられればと思いながら、 世界観の伝わるようなグラフィックの制作や、グッズの監修を行っています。
   
  ちなみに、杉並の地名の由来は、江戸時代の初期、成宗と田端との両村の領主であった岡部氏が領地の境界を示すため、青梅街道に杉並木を植えたことによるそうです。
   
  商店街や住宅で、建物がひしめくようになった現代の杉並にも、なみすけがスギ並木を思い出させる風を吹き込んでくれればと思います。
   
  不思議なフォルムでとぼけた表情のなみすけを、スギダラのみなさんにも温かく見守っていただければ幸いです。
   
   
 

◆ 杉並区役所のHP
(上の、緑の部分になみすけが居ます)
http://www.city.suginami.tokyo.jp/

   
 

◆今年の10月末から、なみすけ公式ブログが最近オープンしました。
なみすけが区内を歩き回ります。
【てくてく×なみすけ】
http://blog.livedoor.jp/tekutekunamisuke/

   
   
  ●<ごみ・ゆり> 東京芸術大学デザイン科在学
   
   
   
 
   
   
   
 
●<ちよだ・けんいち>インハウス・プロダクトデザイナー
株式会社内田洋行 テクニカルデザインセンター所属。 日本全国スギダラケ倶楽部 本部広報宣伝部長
   
 


   
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