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下刈りとは、山に植えた飫肥杉の赤ちゃんが健やかに育つように、周りの雑草や雑木を取り除くための作業です。「作業員が下刈りをしたがりません」とか言ってると、赤ちゃん飫肥杉は雑草や雑木に負けてしまい、日光が当たらず、水分も奪われ、育たなくなってしまうのです。 下刈りは、雑草や雑木がグングン育つ、暑さの厳しい夏に実施します。木陰などもなく、かなり過酷です。ボク(飫肥杉仮面)は見学したことがあるのですが、すぐに全身の毛穴という毛穴から芋焼酎「飫肥杉」が吹き出し、ぶっ倒れそうになりました。 この作業は、赤ちゃん飫肥杉の背丈が、雑草や雑木を追い抜くまで、何年も続きます。日南市の杉山では、年に1〜2回、6〜10年も続けます。特に2歳ぐらいまではチビなので、下草に覆われると蒸されて枯れちゃいます。下刈りをしないと、飫肥杉は育ちません。とっても大切な作業です。 話は変わりますが、むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。心の優しいおじいさんは、1羽のスズメを飼っていました。そのスズメの名前は「チュン」。漢字で書くと「中」です。白いネズミも飼っていて、名前は「白(ハク)」です。ちなみに、おばあさんの名前は「發(ハツ)」です。 ある日、發おばあさんが買っておいたお菓子「スズメの卵」が、飫肥杉でできた美しくて丸い皿に入っていました。スズメ「チュン」がそれをツンツン突いて、外側(卵の殻?)を割り、中の落花生(ピーナッツ)を食べてしまいました。 「この、いたずらスズメめっ! あたしのお菓子を食ーなっつーの! 地獄に落下せい!!」 怒ったおばあさんはスズメをつかまえると、なんとハサミでスズメのアレを切ってしまいました。(舌を切ったという昔話がありますが、あまりにもムゴイので「アレ」にしました。) そういえばボク、もうずいぶん、「スズメの卵」を食べていないような気がします。 中に入っているピーナッツを、布団の中とかで温めても、スズメには育ちません。鼻の穴に入れると、取り出せなくなることがあります。ピーナッツに含まれるビタミンEやチロキシンは、血液の流れを良くし、血管のすみずみまで血液を行き渡らせ、冷え性やしもやけの症状を改善してくれるのだそうです。 ピーナッツはビタミンEを多く含むので、老化防止や若返りの効果があり、赤血球を増やし、細胞を丈夫にするといった働きもあるようです。ピーナッツを食べていれば、肌の色艶が良くなり、美容効果も期待できるような気がします。美―なるっつ。 ボクの食べ方は、「スズメの卵」を1つだけ口の中に入れ、中身のピーナッツを割らないように、絶妙な力加減で外側だけを砕き、ピーナッツを傷つけないように外側だけをたいらげ、口の中に残していたピーナッツをじっくり味わうという、変態チックなストーリーです。 話がずいぶん脱線してしまいました。長くなりそうなので、今回はここまでにして、続きは次回に。 ●下刈りの様子(動画) |
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●<かわの・けんいち> 日南市役所 広報担当 / 日南市 飫肥杉課OB / スギダラ飫肥支部 広報宣伝部長・会員番号441 |
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