スギダラツアー2019 in 山形
 

スギダラツアーin山形県高畠町

文/ぎゅうちゃん

   
 
   
 

久方ぶりに、倉内さんからスギダラツアーのお誘いが!
2年前の同じ時期に、岡山県の西粟倉村で杉ボランティアに参加して以来です。
この前の若杉さんの卒業記念イベントとは別に、これまでもいろいろな見学ツアーを行っていたらしい。
今回は、山形県の高畠町へパワープレイス(株)とスギダラの皆さんとで取り組んだ図書館と屋内遊技場の施設見学ツアー+山形県下の森林と木材活用の見学。1つはパワープレイス(株)が、初めて建築設計に取り組んだ案件で、新築。もう一つは廃校のコンバージョン、子供のための施設で、共に高畠の地元の杉材をふんだんに活用して創り上げたとのこと。もちろん、夜のお宿にはしっかり露天風呂もあるそう・・・。こりゃ、行くっきゃありません。

   
 
  1.高畠熱中小学校
   
 

高畠といえば、高畠熱中小学校もあるはず。7/18に熱中小学校東京分校のイベントで今を時めく84歳のプログラマー若宮正子さんの特別講演をお聴きしたばかり。今回のツアーでは、時間の関係で見学コースに組み込むことは難しいよう。ここも、設立当時、若杉さんやパワープレイス(株)で設計したと聞いているので、せっかくなので少し早めに山形入りして見学させて頂けたら嬉しい!
分校のイベントで知り合った現地の方へお電話すると、「ぜひぜひ!お待ちしています!」とのこと。よ〜し、水谷豊さんが小学校の先生を務めたドラマのロケ地(当時は時沢小学校)、しっかり見学させてもらいま〜す!

当日は、朝4時起きで横浜を出発。最寄りの駅は、高畠ではなく赤湯とのこと。駅から遠いためタクシーにて移動。途中、ブドウ畑が広がる中を校舎へと向かうこと20分余り、畑の中にその校舎は突然現れました。

   
 
   
         
 

つい2日前にお会いした職員の方が、付きっ切りで校内をご案内くださいました。「既に国内14校、海外(シアトル)1校、合計15校で授業を行っております。どこの小学校に入学しても、希望して枠があれば全ての地域の小学校の授業が受けられますよ!そりゃすごい!「もう一度7歳の目で世界を…」をコンセプトに掲げる大人ための学校です。リカレント教育+地方創生という捉え方もできそうです!
「若杉さんにも、以前こちらの校舎で道徳の授業を行っていただきました!」とのこと。美術やデザインじゃないのね!若杉さんの道徳の授業、気になります・・・。

   
 
   
         
   
         
  1Fに教室、2Fはベンチャーや地元企業のサテライトオフィスとして運用。すごいジオラマを地元の皆様が創られておりました。もっとじっくり見学したかったのですが、午後のスギダラ見学会に向けて再びタクシーで高畠町公民館へと向かいました。
   
 
  2.高畠町公民館でのオリエンテーション
   
 

12:30集合予定の公民館へは、12時過ぎには到着。公民館の入り口で、「スギダラのイベントですか?」と声をかけていただいた方が、高畠町の菊地さんでした。その時はまだよくわかっていなかったのですが、今回のプロジェクトのキーマンだということが、その後判明したのでした。「パワープレイス(株)の小林さんが、会場で準備してますよ!」と教えていただき、私も早速会場へ。小林さんも、ある意味今回の主役の一人であることは、当日夜の宴会にて知ることになります・・・。

高畠駅に集合した一行が到着。先月の若杉さんの卒業イベント程ではないにせよ観光バス2台と車数台の50名を超える大人数。すごっ!
若杉さんから今回の2つのプロジェクトについての経緯や苦労話、一緒に創り上げていった仲間の皆様のご紹介がありました。パワープレイス(株)は建築設計のノウハウが無いのにどうしたのだろう?という私の疑問は、平手さん、籠利さんという素晴らしいプロフェッショナルの力添えがあったことを知り、解決したのでした。
その後、自治体である高畠町の経緯については、菊地さんから詳しいご説明をいただきました。自治体職員としての深い課題感とその実行力!さすが、スギダラに関係するだけの熱い血を感じさせる方でした。
ここからは、2班に分かれて、「高畠町立図書館」と「高畠町屋内遊技場『もっくる』」の見学に。私は、先に図書館へ向かうチームとなりました。押切さん、車に乗せていただきありがとうございました!

   
 
  3.高畠町立図書館
 

https://www.town.takahata.yamagata.jp/kurashi/eventkcalendarinformation/1550.html

   
  新築。豪雪対策を意識した構造とデザイン。地元高畠町の杉材を建築・家具にもふんだんに活用。
   
 
   
         
   
         
   
 
  4.高畠町屋内遊技場『もっくる』
   
 

廃校となった体育館をコンバージョン。これまで、スギダラで創作してきた木育のエッセンスをトータル
で空間づくりに生かしていることが感じられた。ほんと、安心安全なワクワクする空間!

   
 
   
         
   
         
   
         
   
         
 
  5.観光、そして宴会。翌日は、金山町で「大美輪の杉」の由緒に触れる。
   
 

施設見学の後は、高畠の歴史に触れる観光ツアー。もちろん、スギダラのツアーですので杉や森林に関するものが、いろいろ学べました。夜の大宴会では、各スギダラ支部の皆様からの楽しい活動報告会も。私は、まずは露天風呂へ。うわっ、熱い!!!でも、気持ちいい!

翌日は、金山町森林組合の皆様のアテンドで、「大美和の杉」を現地で見学。樹齢300年の杉が今もきちんと管理されているのは、ただただ驚きでした。
   
 
  6.2度目のスギダラツアーを終えて、今感じること。
   
 

スギダラの皆様の長きにわたる活動が、次々に形になってきているなぁと。それも、すさまじいエネルギーを放って、周囲の皆様を巻き込んで・・・。ほんとに、すごい!と感じております。パワープレイス(株)の一人一人の情熱も。準備大変でしょうが自分たち自身が楽しんでいるのが何よりいい!楽しくないと、良いことも続かないから。

 
  今回の地元材を活用した新築の建築設計や、廃校のコンバージョンは、今後多くの自治体や3セクでも検討がなされる分野だと個人的には感じています。いずれは、民間でも。また森林税という財源も生まれ、木材活用はいよいよビジネスとしてのフェーズへと進みつつあるのをひしひしと感じています。スギダラメンバーの皆様のこれまでの地道な活動に敬意を表しつつ、今後のビジネスでぜひご一緒できることを私も日々考えていけたら、と感じたツアーでした!
     
   
   
   
 

●<ぎゅうちゃん> 株式会社内田洋行

   
     
     
     
     
     
 
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