やがて風景になるものづくり。ようび再始動!
  新しい日用品店に立っています

文 / 府川茉樹

   
 
   
 

初めてようびに来たのは面接を受ける日
緊張のあまり建物の第一印象を覚えていないのですが、
入った瞬間に香った、濃くて優しい木のにおいに驚いたことは鮮明に覚えています。

面接後、改めてようびの建物をみてとてもワクワクしました。
小さいころに遊んでいたジャングルジムや、家の中が丸見えのシルバニアファミリーを大きくしたような、かっこいい、かわいい、非日常的な建物。
そんな建物が田んぼの中にポンっと現れる不思議な感覚とともに、ツギテプロジェクトの存在は知っていたものの、どうやってこのたくさんの木材たちを組み合わせた建物が建ったのか、なんだか不思議に感じていました。

ようびの日用品店の担当として入社し、早くも2カ月が経とうとしています。
この期間だけでも、ツギテに参加してくださった方が何人か遊びに来てくださいました。

「木を削るの楽しかったー!」
「ここの天井は僕が張ったんだよ!」
「素敵な空間になっていてうれしいなぁ」

そんな方々のようびのメンバーのお話を伺い、初めてツギテプロジェクトの雰囲気を知りました。驚きつつ、楽しくお話を伺う反面、私も参加できていればなぁと寂しくも思います。

みんなで作って、みんなでご飯を食べて、みんなで完成させていく。
なんだか不思議に感じていた、どうやって立ったのだろう?という疑問は、楽しい雰囲気や大変なことを共に乗り越えたという絆、そしてようびのメンバーがいろんな方に愛されているからこそできた建物なんだろうなと、今は思っています。

「参加したかったけど、なかなか来れなくて、、」
「友達がツギテに参加していて!」

そういった声をいただくたびに、ツギテプロジェクトの強い輪がどんどん広がっていて、きっと途絶えないんだろうと感じます。

ようびのこと、たくさんの方がかかわってくださったこの建物を
知っていただけるように
遊びに来てもらえるよう
伝えられるように

ツギテプロジェクトには参加できませんでしたが、ようびのメンバーとして、日用品店の担当として輪をつないでいこうと思います。

   
   
   
   
  ●<ふかわ・まき> ようび日用品店

   
 
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