ようび ツギテプロジェクト 参戦!!
  毎日が紡ぐ未来

文 / 大島正幸

   
 
   
 

毎日
みんなで、つくる
毎日
みんなで、たべる
毎日
はじめてまして
お久しぶり
毎日
ありがとう。また、会おうね。
初めてじゃないみたいだね

毎日、毎日で建物に、「ものづくり」になる。
生きる。つながりになる
風景になる

 今回の建築は、3寸柱のスギを約5500本使ってつくる、世界でも見たことのない建築への挑戦だ。毎日が大変で、分からないことだらけの日々、明るく真剣な僕たちも、下を向いてしまう日もある。
 でも、下を向いて、顔をあげるとソウルフルなスギダラな人々が来てくれた!それも、たくさんだ!!とても、とても、嬉しかった。
人が来てくれること、出会うこと、それは本当に希望でしかない。スギが繋いでくれた縁だ。嬉しくてたまらない。
そんな人が集えば、いろんな話が出て、知恵がでる。
自分が、なんで、ものづくりが好きで仕方がないのか、少しわかった気がする。
本当に、感謝しかない。

そんな、ものづくりには、2つあると思っています。
1つは、専門技術者のものづくり。
1つは、人が集うことで出来る「民技」のものづくり。
僕が勝手にいっている「民技」は、昔の茅葺き屋根づくりと同じで、その作業の中に、専門技術者は数人しかいなくても、集うことで、教えあい、真似し合って、1人では出来ないものがつくれた。
そんな年齢性別を超えた、人と人の出会いある集いには、魔法があった。
明るくて、大変で、出会いの多い、未来が楽しみになる魔法があった。
きっと、何気なく、いつも見ている風景は、そんな行為が積層して出来ているのだと思った。
ツギテプロジェクトは建築をつくるというよりも、建築という行為の再発見。これはものづくりという、コミュニケーション。
なんで、こんな古くて懐かしい行為に、未来を感じるのだろう。
毎日、色んな人と汗かいて、大変で、大変で、でも楽しい。
それは、出会いと、再会があるから。
5500本の間伐材のスギを使っているから、この建築が終わった時は、山1つくらいきれいになっていると思います。そんな山を背景に、大変だったね。良かったね。と、美味しいお酒をスギダラの人々と飲むのが楽しみで仕方がない。

   
   
   
   
  ●<おおしま・まさゆき> ようび代表
   
 
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