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はじまり | ||||||||||||||||
先日、内田洋行・パワープレイスと共同で行った『木とくらす』 - はたらく、まなぶ -展示会が無事終わりました。今回の企画にご来社いただいた皆様、関わっていただいた皆様に厚く御礼申し上げます。 始まりは、2015年の年明けごろに先輩であり上司である方からちょっと手伝ってくれとお願いされたのがスタートでした。国産材を使ってオフィスを作り法人の窓口を作っていきたいんだ、そのPJTをデザイン面で手伝ってくれと、部門が変わってからは、よほどのことがないとこんな相談はされませんでしたので、その上司がわざわざ声かけてくれることが嬉しくてついふたつ返事で回答し今回のプロジェクトに参加しました。 |
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林野プロジェクトで視察した宮崎の山 | ||||||||||||||||
基本の木本 | ||||||||||||||||
共同開発を進める中、結果的に良かったことの一つとして、林野庁プロジェクトがあります。 |
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宮崎の木とはたらく人を紹介した木本 | ||||||||||||||||
ウチムジ | ||||||||||||||||
林野庁プロジェクトと並行しながら毎週のように打ち合わせを重ね、商品開発を行っていたのですが、想像通りなかなか進みません。メンバー全員が揃うことも少ない中、基本的にはオフィスのことなので、実績のある内田洋行チームがデザインを描き、私たちがこうしては?とかこんなことできますか?といったやりとりで進めていました。普段は無印良品のフィロソフィーの中でデザインを考えるのですが、(これがまた難しいです、、、いつも無印らしさとはなんだろう?と悩みながら開発しています。)それに協業というポイントが入ってくるのでなかなかゴールが見えません。脚一つとっても、私たちがこれは普通で単純で良いと思う事が、片側ではどこにもありすぎてつまらない。シリーズの統一感一つとってもお互いに見ているポイントが全然違う。などなど、お互いにデザインを少しずつ擦り合わせしながら、仕様を決めていきました。 最終的には量産されている角パイプを軸にした構成となり、最低限の太さで構造を組み極力合理的な作りにしています。見た目は、なんともないものですが、分厚い迫力のある中空パネルを使った天板にまけない、軽快さを持った脚やシェルフの帆立など、空間にとけこみやすい形状になったと思います。 私たちは、よく「わけ」という言葉を使い、無印良品の商品には全てわけをつけて販売しています。 今回のシリーズも、製材時にできる端材を無駄なく使った天板に、流通している角パイプを使ってつくることで少しでも無駄をなくし安くお客様に届くようになっています。この考え方を内田洋行・パワープレイスと共有して、お互いに満足のいくものづくりがスタートできてよかったと思いました。 今後は、お互いの得意分野を活かし、オフィスだけでは留まらず、家庭にもふつうに溶け込んでいける国産材のプロダクトを加速させたいと思います。焼酎や日本酒はそのつくられた土地で飲むのが一番美味しいように、土地でうまれる木材をつかって、その土地の空気に合うものづくりをしていきたいと思います。そのためにも、今回関わったみなさまだけではなく、スギダラケのみなさまとも積極的に関わり熱いご教示を期待しています。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 |
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完成したプロトタイプ | ||||||||||||||||
●<こやま・ゆうすけ> 株式会社 良品計画 無印良品有楽町リニューアルオープン |
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