特集 埼玉支部設立!!
  知ってしまったら最後…

文 / 写真 鮫島正二郎

   
 
 
  知ってしまったら最後…そんな出来事を経験しました。
   
 

 僕の会社は、東京23区でもっとも標高が高い愛宕山の近くです。山頂には「愛宕神社」があり、毎年、初詣をしています。きっかけは、「愛宕神社って出世にいいらしいよ、あなたの会社の近くなんだからお参りしてみたら」の妻の一言。その後、僕の恒例行事になったわけです。

 愛宕神社は、出世を願うサラリーマンがお参りする聖地のような場所(ちょっと言い過ぎかな)。言っておきますが、僕は決して信心深いわけでなはなく、会社の近くだからお参りしているだけ。でもね、出世に利くって言われたら、お参りしなきゃなって思うのが人の常。だから、毎年「 ひ と り 」でお参りしています。
 でも、昨年のこと…。愛宕神社への初詣を終えて、正面の階段を降りているとき、登ってくる男子の会話から「ここの階段は絶対に下ったらいけない」って聞いてしまったんです。ん、なんで。ん? この石段は「出世の階段」という縁起のよい階段で、絶対に下ったらいけないらしく…。うう、消沈。

   
 
  愛宕神社の出世の階段(写真の左に注目)
   
 
   
  妄想が構想になって、ついに行動に。
   
 

 昨年の梅雨に、埼玉県木材協会が主催した若杉さんの講演を聞いたんです。もー、超ショックを受けて、これは知り合いになるしかないって思ってたんですよね。でも、内気な僕はそのタイミングをはかれずに悶々とした日々を送っていました。何か理由をつくって接点はとれないか、どうすれば振り向いてもらえるか、ん、これは恋? ごめんなさい、文章を書くと僕は別人になるかもしれません。でもって、僕の友人である「桝徳の星野さん」が事務局を担っている活動グループがあって、そこに若杉さんを呼ぼうってことになり、その会の懇親会で「埼玉支部をつくってもいいですかー」って、すごい強引なアプローチをして現在に至っています。

   
 
 
この机、やばいくらい好きです。   愛くるしい顔がたまらん。
   
 

 埼玉は、木材を生産する側ってよりも需要側なんです。西川材などの有名ブランドはあるけど、その他に目立ったブランドはなく、近郊の他県から取り寄せて使っているのが現状です。僕は木の専門家ではないので、ざっくりした話しでごめんなさい。でもね、思うわけです。杉ってこんなにかっこ良く使えるんだ。こんなに素敵になるんだって。これを知っちゃったんですから、もう前には戻れないです。僕が感じたように、埼玉に住んでいる他の人もビビーンって感じると思うんですよね。その上、スギダラのみんなが、これ見よがしに楽しんでいるのを見ると、僕らも楽しんじゃうしかないでしょ、って変な自信をもっちゃたりして。これがスギダラのパワーなんでしょうね。

 若杉さんとの出会いから(実は若杉さんとは、まだそんなに親しくはないんですけど、埼玉支部立ち上げのきっかけになった気持ちを描写したらこんな表現になってしまいましたが、その辺はご勘弁を!)、妄想が構想になって、ついに行動に移すときを迎えたのです。そしていま、スギダラ埼玉支部のプロジェクトがいくつか動き出そうとしています。 

 カタチになった段階で、ウエブなどで配信していきますので、みなさん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、僕はスギダラ埼玉支部広報担当の鮫島です。今後ともよろしくお願いします。

   
   
   
   
  ●<さめじま・しょうじろう> イデコ株式会社
   
 
Copyright(C) 2005 GEKKAN SUGI all rights reserved