特集 埼玉支部設立!!
  スギダラ埼玉支部発足にあたって

文 / 星野敏之

   
 
 
  地域密着を目指しています
   
 

 埼玉支部の事務局を担当する株式会社桝徳(ますとく)の星野です。最初に少し当社の紹介をさせて頂きます。当社を一言で言いますと、「地域密着を目指している材木屋」です。明治38年に材木販売業として創業し、今年で111年を迎えます。
 「桝徳」という社名について、変わった名前ですねってよく言われます。創業者の初代星野徳次郎が当時埼玉県浦和にあった「桝屋」という材木商で修行した後、大宮で開業するに当たって、修行した店の屋号と本名のそれぞれ一時を合わせて「桝徳」としたことが由来です。3代目までは、社長になると「徳次郎」と襲名をしていました。
 現在では、時代の流れもあり木材だけではなく、サッシ・建材・水廻り商材など、住宅資材全般を地域の工務店さんへ販売をしております。

   
 
  創業当時(1905年頃)の桝徳
   
 
   
 

 住宅は地場産業である、と言うことを常に考え、地域密着のつくり手の皆さんと「より良い住環境」を創造することを理念に掲げ、仕事に取組んでいます。これからの住宅産業は、空き家、省エネ、新築住宅の減少など、持続的な課題が多くなり、このような課題を解決して行くにも、「地域力」が大切であると思っております。

 最近の住宅は、見えるところの多くは工業化製品が使われています。その製品を作る為に多くのエネルギーが使われ、廃棄するためにまた、多くのエネルギーが使われます。将来に負の遺産を残さないために、今できることを地域で考えなければいけません。

   
 
   
  さいたま家づくりネットワークとともに
   
 

 当社は、数年前から取引先の工務店様と独自の勉強会をしておりました。この集まりは、平成24年国交省が進める「地域型ブランド化事業」をきっかけに「さいたま家づくりネットワーク」という組織になり、地域密着型を志向する原木・製材業者、設計事務所、工務店が中心に活度しています。木材に関しては、埼玉県産木材もありますが、どちらかと言いますと消費圏ですので、群馬県・茨城県・栃木県等、近県の業者様にも協力を頂いております。「さいたま家づくりネットワーク」では、一定の地域型住宅のルールに則った補助金制度(※)を活用しており、当社がその事務局を担っております。
 今後は、さいたま家づくりネットワークのメンバーとともに、スギダラ倶楽部を通じて良いつながりを作り、住まいづくりを変えていくつもりです。

   
 
 
さいたま家づくりネットワーク設立総会の様子  

山地見学会の様子

   
 

目指すは、お互いのスキルアップを目的に学びの場となる「シェア&コラボ」です。
地域の工務店さん1社では出来ないことをチームとして実現させる、
これを合言葉に、スギダラ倶楽部埼玉支部の活動を始めて参ります。

   
 
 

若杉さんには、さいたま家づくりネットワークでご講演を頂き、大変な盛り上がりでした。

 

     
 

※地域型住宅のルールに則った補助金制度「地域型ブランド化事業」について
地域型ブランド化事業は、地域材等資材供給から設計・施工に至るまでの関連事業者が緊密な連携体制を構築し、地域資源を活用して地域の気候・風土にあった良質で特徴的な 「地域型住宅」の供給に取り組むことを支援し、地域における木造住宅生産・維持管理体制の強化を図り、地域経済の活性化及び持続的発展、地域の住文化の継 承及び街並みの整備、木材自給率の向上による森林・林業の再生等に寄与することを目的としています。
このため、本事業では、中小住宅生産者等が他の中小住宅生産者や木材供給、建材流通等の関連事業者とともに構築したグループを公募し、グループ毎に定められた共通ルール等の取り組みが良好なものを国土交通省が採択し、採択されたグループに所属する中小住宅生産者等が当該共通ルール等に基づき木造の長期優良 住宅の建設を行う場合、その費用の一部を予算の範囲内において補助します。

   
   
   
   
  ●<ほしの・としゆき> 株式会社  桝徳
   
 
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