特集 ようびの日用品店&裸笑庵 OPEN!!
  ようびの日用品店 6ヶ条
文•写真/大島奈緒子
   
 
 

ようびの日用品店のコンセプトは
「自分たちのために選んだもの、おすそ分け」

西粟倉には、四季の豊かな恵みがあります。
けれどその多くは自家栽培、自家消費で流通にはのりません。
それをお分けいただく幸せを、ホンの少しだけどお届けしたい。
これは、村の外から私たちを訪ねてくださるための方に実現したかったことです。

一方で、その豊かさの反面、田舎には買い物の不便さがあります。村の近隣の既存店は、交通手段を持たないお年寄りのライフラインとして、また、日々の急応えるものとして大切なものです。けれど、これから子供を育てていく私たちには少し足りないものが多く、多くの家族は、週末、ショッピングモールへ買い物に行っています。

   
 
けれど、きちんとした本物の食材や調味料を子供たちの口に入れたいと思ったとき、東京や大阪で当たり前に手に入るものが、ここではインターネットを使ってしか手に入りません。岡山にも中国地方にも素晴らしいものがたくさんあるのに、多くは都会で消費され、地元の方の手元には届きません。
子供が生まれてから、一層未来の風景が気になって、皆、選ぶものが変わってきました。
そのとき、不便さを感じました。相談する人がいない。氾濫する情報の中で、何が本当に1いいものなのか、わからない。
一つ一つ探すのは、本当に大変なことでした。
誰か、信用できる人が選んだお店があればいいのに、そう思ってしまった。

『ないものはつくる。』
 
    ギリギリにできた看板と看板娘
  そうして 人口1500人の村に
「ようびの日用品店」は生まれました。
   
 

私たちも、迷いながら、一生懸命探してきたものが少しずつお店に並び始めています。
間違うこともあるかもしれない、でも、今の私たちが自分たちのために選んだものです。
それは、漠然といいものではなくて、ようびらしいものをと思って選んだものです。

   
 
  日用品店とひろむ
   
  最高級品をということではない、ナチュラル思考ということでもない。
探すときにみんなで確認したことが、ようびの日用品店の約束になりました。

@用いて美しいもの
A50年後恥ずかしくないもの
B毎日をより豊かにするもの
C体においしいもの
D笑顔あるもの
E日用品であること

そう、これは私たちようびが、家具やモノをつくるときに大切にしていること。
私たちがつくる家具、それは何より、日用品でありたいと思っています。
   
 
  家具屋さんぽい
 

西粟倉にふらりと立ち寄れる、風の気持ちよい場所を、用意しました。
その記憶を持ち帰っていただきたくて、買っていただけるものも増やしました。
中には「ようび」のような大家族にも、一人暮らしの方にも便利な量り売りもあります。

大島正幸が、西粟倉に移住した際に村の製材所から頂いた丸ノコでつくった看板も、あるべきところに納まりました。お店としては、まだまだ赤ちゃんのような場所です。
そして、お近くにお越しの際に、ついでに立ち寄れる場所でもありません。
だから、全国大会には皆さん揃って、ここを目指しておいでください!

   
 
 

丸ノコの看板

   
 
 

この文章を書くにあたって振り返った、私の「起点」の文章。2012年の3月に書いたものです。
少しずつ、みんなのチカラで形になって、みんなのものになってきました。

ゴールデンウィークには、「ようびのにちようび」という家族連れでも楽しめるイベントを開催しております!いつもは立ち入り禁止の工房を案内するツアーや、出店などが!来年もやりますので、ぜひ今からご予定を!

   
 
  ようびのにちようび
   
  来年もやることに決めました!! 裸笑庵秋祭り!早くもエントリー開始です! 詳しくはこちらのページから。
   
   
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  ●<おおしま・なおこ> 木工房ようび
   
 
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